2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が所長を務めるiPS細胞研究所CiRA(サイラ)。

 

この研究所の山水康平特定拠点助教(36)の論文に不正が見つかったとの報道がありました。

 

すでに論文は掲載される予定の出版社へ送られていて、撤回を要求しているとのこと・・・。

 

論文での図に不正があって、結果に大きく影響しているという。

 

山水康平助教と監督責任のある山中伸弥教授に懲戒処分するかどうかの検討が行われるらしいのですが。

 

私が気になったのは、CiRAの後任の所長候補です。

 

そしてノーベル賞を取った山中伸弥教授が所長でなくなったら研究自体進んでいくのかが心配なところです。

 

 

 

 

論文不正認定で山中伸弥は辞任か?

 

山水康平特定拠点助教の論文に捏造や改ざんがあったと、発表された時はまさか!と思ってしまいました。

 

iPS細胞って一体何??

 

2012年にノーベル賞を受賞している山中伸弥教授の研究するiPS細胞は、とても説明するのに難しい単語です・・・。

 

とてもとても簡単に言ってしまうと、万能細胞です。

 

再生医療の分野で活躍が期待されるこのiPS細胞はどんな細胞にもなれるという。

 

  • やけどをして皮膚がなくなってもiPS細胞が皮膚の細胞になってくれる
  • 肝臓を摘出したら、iPS細胞が肝臓という臓器を形作る細胞になってくれる
  • 乳がんで乳房摘出してもiPS細胞が乳房になる

 

というとんでもない未来が待っていそうなこのiPS細胞の研究は国民全員が、すげえー!となったはずですよ。

 

今までの常識からは考えられないですからね。

 

論文の不正は防げなかった?

山水康平助教の提出した論文の図に捏造があったということです。

 

このような論文不正を防ぐことができず、所長として非常に強く後悔、反省をしております

論文不正を防ぐために定期的に実験ノートを提出させ、論文発表時に生データも提出させてきた

こうした対策をとってきたつもりだったが、残念ながら論文不正を見抜くことはできなかった。私たちがやってきたことが不十分だった

引用元:headlines.yahoo.co.jp/

 

このように形として不正できないように対策も講じていたようです。

 

しかし、今回起こってしまった不正の事実に対して不十分だったとコメントして謝罪しています。

 

不正で謝罪

出典:headlines.yahoo.co.jp/

 

不正したとされる山水康平助教には処分が下る見込みだとのことです。

 

同様に所長である山中伸弥教授にも責任問題として懲戒処分が言い渡されるのか今後の展開が気になります。

 

山中伸弥の後任のCiRA(iPS細胞)所長は誰に?

 

山中伸弥教授が懲戒を受けると気になるのは次の所長候補です。

 

研究所にはたくさんの教授や助教授が務めています。

 

山中伸弥教授は未来生命科学部門の部門長で、他にも異なる4部門がありそれぞれに部門長がいます。

 

普通に考えれば、現在副所長に任命されている戸口田淳也教授が所長に任命されるものだと思われますね。

 

信頼を置いているから、山中教授もこの戸田口淳也教授を副所長に任命しているわけですしね。

 

戸田口淳

出典:http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j

 

戸田口淳也教授の経歴

1981年に京都大学医学部医学科を卒業

 

その後研修医を経て研究の分野へ

 

京都大学大学院やハーバード大学での研究員となり、1991年からは京都警察病院・京都市立病院で整形外科医長を務めます。

 

2003年には、京都大学再生医科学研究所の助教授・副所長となります。

 

2004年に山中伸弥さんがこの研究所に来て教授となり共に研究してきています。

 

この京都大学再生医科学研究所の副所長と兼任でiPS細胞研究センターの副所長もされています。

 

これが現在山中伸弥教授が所長をされているCiRA=サイラと呼ばれる研究所ですね。

 

 

 

山中伸弥教授と戸田口淳也教授は研究分野がちょっと違っていて増殖分化機構研究部門というところになっています。

 

山中伸弥教授は

 

iPS細胞自体の研究や生み出し方などをこれからも研究し確立していくのに対して

 

戸田口淳也教授は

 

骨、軟骨、靱帯、腱、骨格筋などの再生とこれらの病気における治療薬の開発などの研究をしています。

 

つまり、沢山いる研究員がとんでもない情報量を持つであろうiPS細胞の一つ一つを分担しているわけです。

 

それをすこしづつ明らかにしていっている最中だということなんです。

 

 

iPS細胞研究は進む?

 

山中伸弥教授が辞任するのか、懲戒処分を受けるのかで今後の進展は変わってくると思います。

 

iPS細胞に期待する世間の声

 

 

このように、辞任しないでほしい!という切なる願いとも言うべきツイートが多々あるのが現実。

懲戒となれば京都大学にはいられなくなるのかな?

 

辞任でこの大事を納められるならば辞任だけして研究員としてCiRAに居続けることはできるんだろうか・・・。

 

研究は遅れてしまう

 

先程軽く説明したように、iPS細胞はまだまだわからないことだらけです。

しかし、再生医療に大きく貢献できることは確かなんですね。

 

研究員を募集しているからには人手が足りないんでしょう。

 

そんな中で所長が辞任してしまったら確実にこの研究は遅れるといえます。

 

この研究の成果を待っている方たちがいると思うと今回の不正問題はとても複雑な心境になりますね・・・。

 

なんとか軌道を保ってこれからも研究に専念できるといいのですが。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。